スパイダーマン

クモの能力を得るという独創的なアイディア

アメコミのヒーローはほぼすべての作品で、人間を超えた特殊な能力の持ち主が登場します。
スパイダーマンもその例に漏れず、様々な能力を持っていますが、その能力の始まりはとてもユニークに独創的です。
クモに刺されることによって、クモの能力を持つようになり、超人間的な力を発揮するようになるのです。

手首からクモの糸のようなものを出したり、手足を壁や窓に吸い付くようになったりします。
また、いわゆる動物的な勘を発揮して、何らかの危険をあらかじめ察知することもできますし、10トンもの重さを持つものを持ち上げられるほどの力を発揮することもできます。

(参考記事)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3

こうした高い能力を持っていますが、腕力だけに頼ることなく、知恵を使って頭脳戦に持ち込むというシーンも多く、万能なヒーローとして描かれています。

一人の人間として親しみを抱きやすい主人公

アメコミのヒーローは、少し通常の人間からはかけ離れた存在として描かれることも多いものですが、スパイダーマンの場合は、ピーター・ベンジャミン・パーカーという、ニューヨークに住む普通の学生として描かれています。
若者としての普通の悩みを持ち、お金に苦しんだり、家族との問題、恋人とのトラブル、友人との喧嘩など、見るものに親近感を与える設定です。

そして、スパイダーマンが活躍する場所も、ニューヨークの市民が歩く場所が多く、市民の生活に入り込んでいることがよく分かります。
そのため、スパイダーマンは子どもから大人まで入り込みやすく、どの層にも愛されているのです。

人間模様がとてもよく描き出されているコミック

スパイダーマンの大きな特徴は、単にヒーローが悪を退治して終わりということではなく、主人公の日常生活がよく描き出されている点です。
日本では、アメコミは漫画そのものよりも映画の方が知名度が高いものですが、映画の中でもピーター・ベンジャミン・パーカーの毎日が強調されています。

家族との間に起きる葛藤や、お金を稼ぐために新聞社に売り込みをする様子、恋人とすれ違うこともありながら愛を深めていく様子など、普通の学生の日常が切り取られています。
そのため、現実とかけ離れたストーリーになりがちなヒーローものの中にあって、スパイダーマンは誰からも受け入れやすいストーリーとなっています。

このように、スパイダーマンは市民の目線に近いヒーロー作品として、時代を超えて愛され続け、その人気はアメリカだけに留まらず、日本を始めとする世界中の国に及んでいるのです。